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 プロローグ


越前魚醤それは一人の男のなげきからはじまった。

「昔は、魚が育つからと海に流してもおこられんかったが、今じゃお金を払ってしまつしてもらわなあかん。この費用がばかにならんのや。肥料か何かにならんかな。」と。
その頃、わが町越前町も下水道整備事業まっさかりで、浜でごみを燃やすことを禁じ、特に、魚を入れるとろ箱はほとんどが発泡スチロールのため、回収ステーションを設置し、田舎町にもいっきに環境問題が大きくのしかかった時期でありました。環境うんぬんというより一般の人は、「めんどくさい、金がかかる」というのが本音でしたが。
ちょうどその頃、あるテレビ 番組で、東京農業大学教授 小泉武夫先生が「魚を発酵させたものをまるでジュースのごとく、グビグビと飲んでらっしゃるではないか。」魚を腐らせたものを飲む、一瞬目をうたがったが、これだと思いました。

 

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